【創作】SEが孫子の兵法を使いこなしたら無敵になった件(第11章:九地 – クラウドとオンプレミス)

システムエンジニア
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あらすじ:
平凡な30代のシステムエンジニア たかし が、ブックオフで何気なく見かけて買った『孫子の兵法』の本。
家で読んでいると孫子の兵法を教えてくれる謎のマスコット「そんしくん」が現れ、 たかし の様々な問題に孫子の兵法を使って解決に導いてくれるのであった。
そしてなぜかそんしくんはシステムエンジニアリングに詳しい。。。

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第11章:九地 – クラウドとオンプレミス

たかしは、新しいプロジェクトの提案書を作成するために、クラウドとオンプレミスのメリットとデメリットを比較していた。
しかし、どちらも一長一短で、どちらを選ぶべきか悩んでいた。
そこでそんしくんが現れて、孫子の兵法の「九地」の話を始めた。

「九地とは、戦場の状況に応じて分類された九種類の地形のことだよ。
それぞれに特徴があって、戦略も変わってくるんだ。
例えば、交差地というのは、四方から敵に囲まれている地形だね。
この場合は、敵の隙を突いて突破するか、味方と連絡して救援を求めるかの二択になるよ」

「ふーん、それで?」

「それで、クラウドとオンプレミスも、九地の一つに当てはめることができるんだよ。
クラウドは、敵地という地形だよ。
敵地とは、敵の支配下にある地形で、自分たちの力では変えられない環境だよ。
この場合は、敵のルールに従って戦わなければならないし、敵に見つからないように慎重に行動しなければならないよ」

「なるほど、クラウドは他社のサービスを利用するから、その会社の規約やセキュリティに依存するってことか」

「そうそう。
だからクラウドのメリットは、自分たちでサーバーを用意したり管理したりしなくてもいいことだよ。
コストや手間が省けるし、柔軟にスケールアップやダウンさせることができるよ。
でもデメリットは、自分たちでカスタマイズしたりコントロールしたりすることが難しいことだよ。
故障や障害が起きたら対応できないし、データの漏洩や盗難のリスクも高まるよ」

「ほうほう。じゃあオンプレミスは?」

「オンプレミスは、本土という地形だよ。
本土とは、自分たちの支配下にある地形で、自分たちの力で変えられる環境だね。
この場合は、自分たちのルールで戦えるし、自分たちの都合に合わせて行動できるよ」

「うんうん、オンプレミスは自社でサーバーを用意して管理するから、その会社の方針やニーズに応じてカスタマイズしたりコントロールしたりできるってことね」

「そうそう。
だからオンプレミスのメリットは、自分たちで仕様やセキュリティを決められることだよ。
故障や障害が起きても対応できるし、データの保護や管理もできるよ。
でもデメリットは、自分たちでサーバーを用意したり管理したりしなければならないことだよ。
コストや手間がかかるし、柔軟にスケールアップやダウンさせることが難しいよ」

「ふむふむ。なるほどなあ」

「で、どちらを選ぶかは、プロジェクトの目的や要件によって変わってくるんだよ。
クラウドは、敵地で戦うから、敵の動きに注意しながら、素早く攻めて撤退する戦法が有効だよ。
オンプレミスは、本土で戦うから、自分たちの力を発揮して、堅実に防御する戦法が有効だよ。
孫子は言っているよ。
「敵地では速戦をせよ。本土では久戦をせよ」と」

「なんだか分かりやすいなあ。そんしくんはすごいね」

「ありがとう。
でも、これはあくまで一例だからね。
実際には、クラウドとオンプレミスの組み合わせやハイブリッドなど、色々なパターンがあるよ。
それぞれにメリットとデメリットがあって、一概にどちらがいいとは言えないよ。
だから、最終的には自分たちで判断しなければならないんだ」

「そうだね。でも、そんしくんの話を聞いていると、少し自信がついたよ。ありがとう」

「どういたしまして。それじゃあ、頑張って提案書を作ってね」

「うん、がんばるよ」

(続く)

続きはこちら
【創作】SEが孫子の兵法を使いこなしたら無敵になった件(第12章:火攻 – パフォーマンスチューニング)

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