【創作】SEが孫子の兵法を使いこなしたら無敵になった件(第2章:作戦 – タスク管理の戦術)

システムエンジニア
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

あらすじ:
平凡な30代のシステムエンジニア たかし が、ブックオフで何気なく見かけて買った『孫子の兵法』の本。
家で読んでいると孫子の兵法を教えてくれる謎のマスコット「そんしくん」が現れ、 たかし の様々な問題に孫子の兵法を使って解決に導いてくれるのであった。
そしてなぜかそんしくんはシステムエンジニアリングに詳しい。。。

スポンサーリンク

第2章:作戦 – タスク管理の戦術

 たかしは、プロジェクトのリーダーとして、複数のタスクを抱えていた。
しかし、どれも期限が迫っており、優先順位がつけられないままに、手当たり次第に取り組んでいた。

そんなある日、そんしくんが現れて言った。

「たかしくん、君は作戦に失敗しているよ。孫子は言っている。『敵を知り己を知れば百戦危うからず』とね」

「え?作戦?敵?己?」

「そうだよ。君はタスクを敵と考えて、自分の能力や時間を己と考えなければならないんだ。それから、敵と己の状況を把握して、最適な作戦を立てるんだよ」

「最適な作戦って?」

「例えばね、敵が強大で己が弱小ならば、敵の隙を突いて奇襲する。敵が多く己が少なければ、敵を分断して個別に撃破する。敵が速く己が遅ければ、敵の進路を妨害して足止めする。そういう具合にね」

「なるほど…」

「では、君のタスクはどうだい?どれが強大でどれが弱小だ?どれが多くてどれが少ないだ?どれが速くてどれが遅いだ?」

 たかしは、そんしくんの言葉に従って、タスクを分類してみた。
すると、自分の状況がはっきりと見えてきた。

「わかった!このタスクは期限が近くて重要度も高いから、強大で速い敵だ。これは奇襲するしかない。このタスクは期限は遠いけど重要度も高いから、強大で遅い敵だ。これは進路を妨害して足止めする必要がある。このタスクは期限も重要度も低いから、弱小で遅い敵だ。これは無視しても良い」

「よくやった!君は作戦を立てることができたね。では、実行に移そう」

 そう言って、そんしくんは消えてしまった。
たかしは、自分の作戦に従ってタスクに取り組み始めた。
すると、驚くほど効率的に仕事が進むようになった。

「すごい!孫子の兵法って本当に役に立つんだ!ありがとう、そんしくん!」

(続く)

続きはこちら
【創作】SEが孫子の兵法を使いこなしたら無敵になった件(第3章:形 – ソフトウェアの構造)

コメント

タイトルとURLをコピーしました