Windowsパソコンを使っていて、ある日突然こんな表示が出たことはありませんか?
「お使いのバージョンの Windows 11 はサービスを終了しました」
このメッセージが表示されると「このPCはもう使えないの?」「買い替えが必要なの?」と不安に感じる方も多いと思います。
結論から言えば、適切な対応を取れば問題なく使い続けられます。
この記事では、この警告の意味とその背景、そしてユーザーが取るべき具体的な対応方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
「サービスを終了しました」とはどういう意味?
このメッセージは、お使いのWindows 11のバージョンがMicrosoftのサポート期間を過ぎたことを意味します。
つまり、そのバージョンに対しては今後、
- セキュリティアップデートが提供されない
- バグ修正や機能改善が行われない
- 脆弱性を含んだ状態のままになる
というリスクが生じるということです。
Windows 11 には、半年~1年おきに機能更新プログラム(Feature Update)が提供されており、各バージョンには明確なサポート期限が定められています。
サポートが終了した主なバージョン一覧
以下は、すでにサポートが終了している主なバージョンです。(※2025年11月時点)
| バージョン | リリース日 | サポート終了日 |
|---|---|---|
| 21H2 | 2021年10月 | 2023年10月10日 |
| 22H2 | 2022年9月 | 2024年10月8日 |
| 23H2 | 2023年10月 | 2025年11月11日 |
| 24H2 | 2024年10月 | 2026年10月31日 |
特にWindows 11 21H2や22H2、23H2のHome/Proエディションを使っている方は、すでにサポート切れになっています。
なぜ更新しなければならないのか?
更新しないまま使い続けると、以下のようなリスクがあります:
❌ セキュリティリスク
新たな脆弱性が発見されても、修正パッチが提供されません。
ウイルスやランサムウェアの感染リスクが高まります。
❌ ソフトやドライバの不具合
最新バージョンのアプリが古いWindowsに対応しなくなるケースがあります。
❌ Microsoftサポート対象外
Microsoft公式のテクニカルサポートを受けられなくなります。
→ PCは使えても、安全ではなくなるというのが実態です。
正しい対応方法:バージョンをアップデートしよう!
では、どうすればよいのでしょうか?
答えはシンプルです。
✅ 最新のWindows 11バージョンにアップデートすること
Microsoftは年に1回のペースで「機能更新プログラム(Feature Update)」を配信しています。
例えば、現在の最新バージョンは、Home/Proエディションの場合
- Windows 11 24H2(2024年秋リリース・配信中)
これらのバージョンへ更新することで、サポートを継続して受けられるようになります。
アップデート手順(初心者向け)
【方法1】Windows Updateを使う(おすすめ)
- スタートメニュー →「設定」
- 「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムの確認」をクリック
- 「Windows 11, バージョン23H2の機能更新プログラム」などが表示されたら「ダウンロードしてインストール」
時間は約30分~1時間程度。
自動で再起動されるため、作業中のデータ保存は忘れずに!
【方法2】インストールアシスタントを使う(手動)
- Microsoft公式サイト(https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
- 「Windows 11 インストール アシスタント」をダウンロード
- 実行し、画面の指示に従ってアップデート
こちらはWindows Updateで表示されない場合におすすめです。
アップデート後の確認方法
アップデートが完了したら、以下の手順でバージョンを確認しておきましょう。
winver
このコマンドを実行すると、現在のWindowsバージョン(例:バージョン 24H2)が確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q:古いバージョンのまま使い続けたらどうなる?
A:基本的にはPCは使えますが、セキュリティ上のリスクが非常に高くなります。
ネットに接続する限り、更新を強く推奨します。
Q:アップデートでデータは消えますか?
A:通常の「機能更新」では、アプリや個人ファイルはそのまま維持されます。
ただし、念のためバックアップは取っておきましょう。
Q:更新後に不具合が起きたら戻せる?
A:はい。Windowsには「以前のバージョンに戻す」機能があります。
ただし、更新後10日以内にしか使えないので注意してください。
まとめ:「サービスを終了」は終わりではない。すぐに更新を!
「お使いのバージョンのWindows11はサービスを終了しました」というメッセージは、終了のお知らせではなく、“更新のお知らせ”です。
サポート切れの状態で使い続けるのは、セキュリティ面・互換性の面でも非常にリスキーです。
✔ 対応のポイントまとめ
- 現在のバージョンがサポート終了か確認
- Windows Updateまたはインストールアシスタントで更新
- アップデート後はバージョンを再確認
- 定期的にバックアップを取る習慣を!
大切なPCとデータを守るためにも、最新バージョンへのアップデートは最優先事項です。

コメント