1. はじめに
こんにちは、システムエンジニアのXです。
今回は、高齢者の方々に向けて、パソコン選びの基本知識とポイントをお伝えしたいと思います。
パソコンは、インターネットやメール、写真や動画の閲覧や編集など、さまざまな用途に使える便利な道具です。
しかし、パソコンには様々な種類や性能があり、自分に合ったものを選ぶのはなかなか難しいかもしれません。
特に高齢者の方々は、パソコンに慣れていない方も多く、店員から言われるがままに無駄に高額で高級性能のパソコンを買わされてしまうこともあるかもしれません。
そこで、この記事では、高齢者の方々がパソコンを選ぶ際に知っておくべき基本的な部品とその役割、そしてそれらがどのように自分の目的や用途に影響するかをわかりやすく説明します。
また、2023年度版として、最新のWindows11が快適に動くパソコンの最適な構成も紹介します。
この記事を読んでいただければ、高齢者の方々でも自分に合ったパソコンを安心して選べるようになると思います。
2. パソコンの基本的な部品とその役割
まずは、パソコンの基本的な部品とその役割について見ていきましょう。
パソコンは、以下のような部品から構成されています。
ますます高齢者の方に理解しやすく説明するように、文章をシンプルでわかりやすい表現にリライトします。
まず、パソコンの基本的な部品とその使い方を見てみましょう。
パソコンの「頭脳」:CPU
CPUは、パソコンの「頭脳」です。いろんな計算や処理を担当しています。
CPUの性能は「速さ」と「同時にできることの数」で決まります。
速いし、いっぺんにたくさんのことができると、パソコンはもっとスムーズに動きます。
ただし、性能が高いほど、値段や電力消費も高くなります。
他の部品とのバランスも大事です。
パソコンのスムーズな動作:メモリ
メモリは、パソコンがスムーズに動くために必要な部品です。
メモリは、データを一時的に保管する場所で、「たくさんのデータが入る量」と「データを読み書きする速さ」が大事です。
メモリが多いほど、たくさんのアプリやウェブページを同時に開けます。
速いメモリは、アプリの切り替えがスムーズです。
CPUとメモリは連携して動くので、バランスが大切です。
データ保存:ディスク
ディスクは、データを保存する場所です。
ディスクの性能は「データの量」と「種類」で決まります。
HDDとSSDは種類の違いで、「速さ」と「耐久性」が違います。
SSDは速くて頑丈ですが、高いし容量が少ないことがあります。
ディスクの性能は、パソコンの起動やアプリの動きに影響します。
画面表示:モニタ
モニタは、パソコンの画面です。
大きさや解像度、明るさに気をつけて選ぶと、見やすく快適に使えます。
小さすぎると文字が小さくて疲れたり、解像度が低いと画質が悪かったりします。
自分の目や好みに合わせて選びましょう。
文字入力:キーボード
キーボードは、文字や数字を入力するためのものです。
大きさや配置、押しやすさに気をつけて選ぶと、楽に使えます。
小さいキーボードだと目が疲れたり、操作が難しかったりします。
自分に合ったものを選びましょう。
カーソル操作:タッチパッドまたはマウス
カーソルを動かしたり、クリックしたりするための部品です。
感度やサイズに注意して選ぶと、ストレスなく使えます。
感度が高すぎると操作が難しくなり、低すぎると使いにくくなります。
手に合ったものを見つけましょう。
電源供給:バッテリー
バッテリーは、パソコンの電源を供給する部品です。
容量や寿命、重さに気をつけて選ぶと、外出先でも快適に使えます。
容量が小さいとすぐに充電が切れたり、寿命が短いと交換が必要になります。
自分の使い方に合ったものを選びましょう。
3. パソコンの選び方
思わぬ出費にならない為に
パソコンを選ぶ際には、価格だけでなく、維持費や修理費も考慮する必要があります。
高齢者にとっては、パソコンのトラブルや故障は困りますし、思わぬ出費になる可能性があります。
そこで、
- パソコンの保証期間や内容を確認しましょう。
パソコンの保証期間は、メーカーやモデルによって異なります。
保証期間内であれば、故障や不具合が発生した場合に無償で修理してもらえる場合があります。
しかし、保証内容には制限や条件がある場合もあります。
例えば、水没や落下などの人為的な原因で故障した場合は、保証対象外になる場合があります。
また、保証期間を延長するためには、追加料金が必要になる場合があります。 - パソコンのサポートサービスを確認しましょう。
パソコンのサポートサービスとは、パソコンの使い方やトラブルの解決方法を教えてくれるサービスです。
パソコンのサポートサービスは、メーカーや販売店によって異なります。
サポートサービスの種類や内容は、電話やメールやチャットなどのオンラインで行われるものや、自宅や店舗で行われるものなど様々です。
また、サポートサービスの利用料金や時間も異なります。
無料で利用できるものや有料で利用できるもの、24時間対応しているものや営業時間内だけ対応しているものなどがあります。 - パソコンのバックアップを定期的に行いましょう。
パソコンのバックアップとは、パソコンのデータを別の場所に保存することです。
パソコンのバックアップを行うことで、パソコンが故障したり、ウイルスに感染したりした場合でも、大切なデータを失うことを防ぐことができます。
パソコンのバックアップは、USBメモリや外付けハードディスクなどのデバイスに保存する方法や、インターネット上のクラウドサービスに保存する方法などがあります。
どちらの方法もメリットとデメリットがあります。
USBメモリや外付けハードディスクは、自分で管理する必要がありますし、紛失や故障のリスクがあります。
クラウドサービスは、インターネットに接続する必要がありますし、セキュリティや料金に注意する必要があります。
以上のように、パソコンを選ぶ際には、思わぬ出費にならないように注意することが大切です。
自分の予算やニーズに合ったパソコンを選びましょう。
DVDドライブ
パソコンにDVDドライブが搭載されていると、DVDを再生したり、データをDVDに書き込むことができます。
これは、高齢者にとって便利な機能です。
なぜなら、
- DVDには家族や友人との思い出の写真や動画を保存できます。
- DVDには映画や音楽などのエンターテイメントコンテンツを楽しむことができます。
- DVDにはパソコンのバックアップデータを保存できます。これは、パソコンが故障したり、ウイルスに感染したりした場合に重要です。
しかし、最近のパソコンはDVDドライブを省略しているものが多くなっています。
これは、
- DVDドライブはパソコンの大きさや重さに影響します。持ち運びしやすさを重視する場合は、DVDドライブがない方が良いかもしれません。
- DVDドライブはパソコンの価格に影響します。予算を抑えたい場合は、DVDドライブがない方が安くなるかもしれません。
- DVDドライブはパソコンの性能に影響します。DVDドライブがあると、パソコンの電力消費や発熱が増える可能性があります。
また、DVDドライブがなくても、USBメモリや外付けハードディスクなどの他のデバイスでデータを保存したり、インターネットで動画を視聴したりすることができます。
ただし、これらのデバイスは別途購入する必要がありますし、インターネットでは通信速度や料金に注意する必要があります。
したがって、DVDドライブが必要かどうかは、自分の用途や好みによって決めることになります。
DVDドライブがあるパソコンとないパソコンのメリットとデメリットを比較して、自分に合ったものを選びましょう。
画面サイズ
パソコンの画面サイズは、見やすさや操作性に大きく影響します。
高齢者にとっては、画面サイズが大きい方が良いと思われるかもしれません。なぜなら、
- 画面サイズが大きいと、文字や画像が大きく表示されます。これは、視力が低下している場合や細かい文字を読みたい場合に便利です。
- 画面サイズが大きいと、複数のウィンドウやタブを開いても見やすくなります。これは、インターネットで情報を調べたり、メールをチェックしたりする場合に便利です。
- 画面サイズが大きいと、動画や写真などのコンテンツを楽しむことができます。これは、エンターテイメントとしてパソコンを使う場合に便利です。
しかし、画面サイズが大きいということは、パソコン自体も大きく重くなるということです。
これは、
- パソコンを持ち運ぶ場合に不便です。パソコンの重さは、肩や腰に負担をかけることになります。
- パソコンを置く場所に制限があります。パソコンの大きさは、机やテーブルのスペースに影響します。
- パソコンの価格が高くなります。画面サイズが大きいと、パソコンの部品や製造コストも高くなることになります。
また、画面サイズが大きいと、画面の明るさや解像度にも注意する必要があります。
画面が明るすぎると、目に疲れや刺激を与えることになります。
画面の解像度が低いと、画質が粗くなります。
これらの要素は、見やすさや快適さに影響します。
したがって、画面サイズを選ぶ際には、自分の用途や環境に合わせて決めることになります。
画面サイズが大きいパソコンと小さいパソコンのメリットとデメリットを比較して、自分に合ったものを選びましょう。
テレビに接続
パソコンをテレビに接続すると、パソコンの画面をテレビの大画面で見ることができます。
これは、パソコンの画面が小さくて見づらい場合や、家族や友人と一緒にパソコンの内容を共有したい場合に便利です。
例えば、パソコンで撮影した写真や動画をテレビで見たり、パソコンでダウンロードした映画やドラマをテレビで観賞したり、パソコンでインターネットを閲覧したりすることができます。
パソコンとテレビを接続する方法は、主に以下の2種類があります。
- HDMIケーブルを使う方法
- 無線LANを使う方法
HDMIケーブルを使う方法は、パソコンとテレビの両方にHDMI端子がある場合に使えます。
HDMI端子は、細長い形をした端子で、映像と音声の両方を伝送できます。
HDMIケーブルは、家電量販店やネット通販などで購入できます。
HDMIケーブルを使う方法は、以下のような手順で行います。
- パソコンとテレビの電源を切ります。
- HDMIケーブルの片方の端子をパソコンのHDMI端子に差し込みます。
- HDMIケーブルのもう片方の端子をテレビのHDMI端子に差し込みます。
- パソコンとテレビの電源を入れます。
- テレビのリモコンで入力切替ボタンを押して、HDMI入力に切り替えます。
- パソコンの画面がテレビに映ることを確認します。
無線LANを使う方法は、パソコンとテレビの両方が無線LANに対応している場合に使えます。
無線LANは、インターネット回線やルーターなどが必要です。
無線LANを使う方法は、以下のような手順で行います。
- パソコンとテレビの電源を入れます。
- パソコンとテレビを同じ無線LANネットワークに接続します。
- パソコンで、テレビに送信したい内容を表示します。
- パソコンで、画面右下の通知領域にある「アクションセンター」アイコンをクリックします。
- 「プロジェクト」ボタンをクリックします。
- 「デバイスに接続」ボタンをクリックします。
- 接続可能なテレビの一覧が表示されるので、選択します。
- テレビ側で接続確認画面が表示されたら、「許可」ボタンを押します。
- パソコンの画面がテレビに映ることを確認します。
以上が、パソコンとテレビを接続する方法です。
どちらの方法も比較的簡単に行えますが、もしわからないことがあれば、家電量販店やインターネットサイトなどで詳しい情報を調べてみてください。
パソコンとテレビを接続することで、パソコンの楽しみ方が広がります。
持ち運びしやすさ
パソコンを持ち運ぶ場合は、その大きさと重さが重要な要素になります。
大きくて重いパソコンは、持ち運びに不便で、肩や腰に負担をかける可能性があります。
逆に、小さくて軽いパソコンは、持ち運びに便利で、場所を選ばずに使えます。
しかし、小さくて軽いパソコンには、画面サイズやキーボードの大きさなどのデメリットもあります。
見やすさや打ちやすさを犠牲にしないように、自分の目や手の状態に合わせて選ぶことが大切です。
一般的に、パソコンの大きさと重さは、画面サイズによって決まります。
画面サイズはインチという単位で表されます。
インチとは、画面の対角線の長さを表すもので、1インチは約2.54センチメートルです。
画面サイズが大きいほど、パソコンの大きさと重さも増えます。
例えば、15.6インチのパソコンは、約38センチメートル×25センチメートル×2センチメートルで、約2キログラム程度です。
一方、11.6インチのパソコンは、約28センチメートル×20センチメートル×1.5センチメートルで、約1キログラム程度です。
画面サイズが大きいパソコンのメリットは、見やすさです。
文字や画像が大きく表示されるため、目に優しく、読みやすくなります。
また、動画や写真などの視聴も楽しめます。
しかし、画面サイズが大きいパソコンのデメリットは、持ち運びしにくさです。
バッグに入れる際にスペースを取るだけでなく、重量も感じられます。
また、バッテリーの持ちも悪くなります。
画面サイズが小さいパソコンのメリットは、持ち運びやすさです。
バッグに入れてもかさばらず、重量も気になりません。
また、バッテリーの持ちも良くなります。
しかし、画面サイズが小さいパソコンのデメリットは、見にくさです。
文字や画像が小さく表示されるため、目を細めたり近づいたりしなければならないことがあります。
また、キーボードも小さくなるため、打ちにくくなることがあります。
高齢者がパソコンを選ぶ際には、自分がどのように使うかを考えてみましょう。
家で主に使う場合は、見やすい画面サイズが大きいパソコンを選ぶと良いでしょう。
外出先で使う場合は、持ち運びやすい画面サイズが小さいパソコンを選ぶと良いでしょう。
また、家でも外出先でも使う場合は、中間的な画面サイズである13.3インチや14インチのパソコンを選ぶと良いでしょう。
動画再生
パソコンで動画を再生するときには、パソコンの性能やインターネットの速度が重要です。
動画の画質や音質が高いほど、パソコンに負荷がかかります。
インターネットの速度が遅いと、動画が途切れたり、読み込みに時間がかかったりします。
高齢者の方は、動画を楽しむためには、以下の点に注意してパソコンを選びましょう。
- パソコンの性能は、CPUとメモリの容量で判断できます。
CPUは、パソコンの処理速度を決める部品です。
メモリは、パソコンが一時的にデータを保存する部分です。
CPUとメモリが大きいほど、動画の再生がスムーズになります。
CPUは、IntelやAMDというメーカーから発売されています。
IntelのCPUは、Core i3, i5, i7, i9というシリーズがあります。
AMDのCPUは、Ryzen 3, 5, 7, 9というシリーズがあります。
シリーズが高いほど、性能が高くなります。
メモリは、GBという単位で表されます。
一般的には、4GB以上あれば動画再生に問題はありませんが、8GB以上あるとより快適です。 - インターネットの速度は、プロバイダーと回線の種類で決まります。
プロバイダーとは、インターネットに接続するためのサービスを提供する会社です。
回線の種類とは、インターネットに接続するための方法です。
回線の種類には、光ファイバー、ADSL、無線LANなどがあります。
光ファイバーは、光信号を使って高速でデータを送受信できる回線です。
ADSLは、電話回線を使ってデータを送受信できる回線です。
無線LANは、電波を使ってデータを送受信できる回線です。
光ファイバーは最も速くて安定していますが、工事費や月額料金が高い場合があります。
ADSLは比較的安価ですが、電話回線の品質や距離によって速度が変わります。
無線LANは設置が簡単ですが、電波の強さや障害物によって速度や安定性が変わります。 - 動画再生におすすめなパソコンの例としては、以下のようなものがあります。
- Dell Inspiron 15 3000
- CPU: Intel Core i5-1135G7
- メモリ: 8GB
- ディスク: 256GB SSD
- モニタ: 15.6インチ
- DVDドライブ: あり
- 価格: 税込み8万円前後
- 特徴: 性能と価格のバランスが良いパソコンです。DVDドライブも搭載されています。
- Lenovo IdeaPad Flex 5
- CPU: AMD Ryzen 5 4500U
- メモリ: 8GB
- ディスク: 256GB SSD
- モニタ: 14インチ
- DVDドライブ: なし
- 価格: 税込み7万円前後
- 特徴: 画面が回転してタブレットモードになる2-in-1パソコンです。動画を見るときに便利です。DVDドライブはありませんが、外付けのものを使えます。
- HP Pavilion x360
- CPU: Intel Core i3-1115G4
- メモリ: 4GB
- ディスク: 128GB SSD
- モニタ: 14インチ
- DVDドライブ: なし
- 価格: 税込み6万円前後
- 特徴: Lenovo IdeaPad Flex 5と同じく、画面が回転してタブレットモードになる2-in-1パソコンです。性能はやや低めですが、価格も安いです。DVDドライブはありませんが、外付けのものを使えます。
Excel、Word
Microsoft Officeとは、ExcelやWordなどの文書作成や表計算などのソフトウェアのセットです。
高齢者の方は、パソコンで文書作成や表計算をすることがあるかもしれません。
その場合は、Microsoft Officeを使うことができます。
しかし、Microsoft Officeは有料のソフトウェアであり、パソコンに最初から入っているとは限りません。
パソコンを選ぶ際には、Microsoft Officeが入っているかどうかを確認しましょう。
Microsoft Officeが入っていない場合は、別途購入する必要があります。
Microsoft Officeの購入方法には、以下の2種類があります。
- Microsoft 365というサービスに登録する方法です。
Microsoft 365は、月額または年額で料金を支払うことで、最新版のMicrosoft Officeを使うことができるサービスです。
また、クラウドストレージやオンライン版のOfficeなどの機能も利用できます。
Microsoft 365の料金は、個人用プランで月額980円または年額9,800円です。 - Microsoft Office Home & Businessというパッケージを一括で購入する方法です。
Microsoft Office Home & Businessは、一度購入すれば永久に使えるMicrosoft Officeのパッケージです。
しかし、最新版にアップグレードする場合は、再度購入する必要があります。
Microsoft Office Home & Businessの価格は、税込み3万円前後です。
Microsoft Officeを使わなくても、文書作成や表計算をすることができる無料のソフトウェアもあります。
例えば、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどのオンラインサービスや、LibreOfficeやOpenOfficeなどのオフラインソフトウェアがあります。
これらのソフトウェアは、Microsoft Officeと互換性がある場合が多いですが、一部の機能やフォーマットが異なる場合があります。
高齢者の方は、自分のニーズに合わせて、Microsoft Officeか無料のソフトウェアかを選びましょう。
Windows11がさくさく動く最適な構成とは?
Windows11は、2021年10月にリリースされたばかりの最新のオペレーティングシステムです。
Windows11は、Windows10よりも高速で安全で美しいと言われていますが、その分、パソコンに求められる性能も高くなっています。
では、高齢者の方がWindows11を快適に使えるようにするためには、どのようなパソコンを選ぶべきでしょうか?
まず、Windows11をインストールできるパソコンかどうかを確認する必要があります。
Windows11は、以下の条件を満たすパソコンでなければインストールできません。
- CPU:64ビットの1GHz以上のデュアルコア以上
- メモリ:4GB以上
- ディスク:64GB以上の空き容量
- グラフィックスカード:DirectX 12に対応したもの
- セキュリティ:TPM 2.0とセキュアブートに対応したもの
これらの条件を満たしているかどうかは、パソコンの仕様表や店員に聞くことで確認できます。
また、Microsoftが提供している「PC Health Check」というツールを使ってもチェックできます。
このツールは、以下のURLからダウンロードできます。
このツールをインストールして実行すると、パソコンがWindows11に対応しているかどうかを教えてくれます。
もし対応していない場合は、Windows10を使い続けるか、新しいパソコンを購入する必要があります。
次に、Windows11をさくさく動かすためには、どの程度の性能が必要かを考えます。
上記の条件はあくまで最低限のものであり、実際にはもっと高い性能が望ましいです。
特に重要なのは、CPUとメモリです。
CPUはパソコンの処理速度を決める部品であり、メモリはパソコンが同時に行える作業量を決める部品です。
CPUとメモリが高性能であればあるほど、Windows11は快適に動作します。
CPUとメモリの性能は、数字で表されます。
CPUはGHz(ギガヘルツ)という単位で表されます。
GHzは1秒間に何回処理ができるかを示す数値です。
例えば、2GHzのCPUは1秒間に20億回処理ができます。
一般的には、GHzが高ければ高いほど処理速度が速いと言えます。
ただし、CPUにはコア数という要素もあります。
コア数とは、CPUが持つ処理部分の数です。
例えば、デュアルコアのCPUは2つの処理部分を持ちます。
コア数が多ければ多いほど、複数の作業を同時に行えます。
例えば、インターネットを見ながら音楽を聞くということができます。
一般的には、コア数が多ければ多いほど処理能力が高いと言えます。
メモリはGB(ギガバイト)という単位で表されます。
GBはデータの量を示す数値です。例えば、1GBは10億バイトのデータです。
メモリは、パソコンが作業中に一時的にデータを保存する場所です。
メモリが大きければ大きいほど、パソコンは多くのデータを一時的に保存できます。
これは、パソコンが同時に行える作業量に影響します。
例えば、インターネットのタブをたくさん開くということができます。
一般的には、メモリが大きければ大きいほど作業効率が高いと言えます。
CPUとメモリの性能は、パソコンの価格にも影響します。
高性能なCPUとメモリを持つパソコンは、低性能なCPUとメモリを持つパソコンよりも高価です。
しかし、高齢者の方がWindows11を快適に使うためには、ある程度の性能は必要です。
そこで、おすすめの最適な構成をご紹介します。
おすすめの最適な構成は、以下の通りです。
- CPU:64ビットの2GHz以上のクアッドコア以上
- メモリ:8GB以上
この構成であれば、Windows11をさくさく動かすことができます。
また、インターネットやメールや写真や動画などの基本的な用途にも十分対応できます。
もちろん、この構成よりも高性能なパソコンを選ぶこともできますが、それは必要以上にお金をかけることになります。
また、この構成よりも低性能なパソコンを選ぶこともできますが、それはWindows11の機能や美しさを十分に楽しめないことになります。
ですから、この構成が高齢者の方にとって最適だと言えます。
4. おすすめのパソコン
最後に、高齢者におすすめのパソコンをいくつか紹介します。
これらのパソコンは、上記で説明したポイントを満たしており、高齢者が快適にパソコンを使えるように設計されています。
もちろん、個人の好みや予算によって選ぶパソコンは異なるかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。
1. パナソニック Let’s note CF-SV8
- 画面サイズ:12.1インチ
- 重さ:約0.99kg
- バッテリー:約21時間
- CPU:インテル Core i5
- メモリ:8GB
- ディスク:256GB SSD
- DVDドライブ:あり
- Windows11対応:はい
このパソコンは、持ち運びしやすさとバッテリーの長持ちが魅力です。
画面サイズは小さめですが、解像度が高く見やすいです。
CPUとメモリは十分な性能を持っており、動画再生やOfficeの使用も問題ありません。
DVDドライブも搭載されています。
Windows11も対応していますが、Windows10にダウングレードすることも可能です。
2. 富士通 FMV LIFEBOOK AH53
- 画面サイズ:15.6インチ
- 重さ:約2.2kg
- バッテリー:約7時間
- CPU:インテル Core i3
- メモリ:4GB
- ディスク:1TB HDD
- DVDドライブ:あり
- Windows11対応:はい
このパソコンは、画面サイズが大きく見やすいのが特徴です。
重さはやや重めですが、バッテリーはそこそこ持ちます。
CPUとメモリは低めの性能ですが、基本的な操作には十分です。
ディスクはHDDで容量が大きいので、たくさんのデータを保存できます。
DVDドライブもあります。
Windows11も対応していますが、Windows10にダウングレードすることも可能です。
3. ASUS VivoBook Flip 14 TM470EA
- 画面サイズ:14インチ
- 重さ:約1.63kg
- バッテリー:約7.5時間
- CPU:インテル Core i3
- メモリ:8GB
- ディスク:128GB SSD
- DVDドライブ:なし
- Windows11対応:はい
このパソコンは、画面が360度回転してタブレットモードになるのが特徴です。
タッチ操作やペン入力ができるので、高齢者でも直感的に操作できます。
画面サイズと重さは中間的で、バッテリーもそこそこ持ちます。
CPUとメモリは高めの性能で、動画再生やOfficeの使用も快適です。
ディスクはSSDで速度が速く容量も十分です。
DVDドライブはありませんが、USB接続の外付けドライブを使うことができます。
Windows11も対応しています。
5. まとめ
この記事では、高齢者のためのパソコン選び入門として、パソコンの基本的な部品とその役割、パソコンの選び方、Windows11がさくさく動く最適な構成について解説しました。
パソコン選びは、自分の目的や用途に合わせて、見やすさ、持ち運びしやすさ、動画再生能力、Microsoft Officeの使用などを考慮することが大切です。
また、思わぬ出費にならないためには、店員から言われるがままに無駄に高額で高級性能のパソコンを買わされないように、基礎知識をつけておくことが必要です。
DVDドライブやテレビに接続する方法も紹介しました。
この記事が高齢者の皆さんのパソコン選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
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