Windowsバッチファイルで楽をする:Dirを使ったバッチで「ファイルが見つかりません」を表示させない方法

Windows
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バッチファイルは、Windows環境での作業を自動化するための強力なツールです。
初心者にとっては、バッチファイルの作成や管理が少し難しく感じるかもしれませんが、基本を理解すれば、日々の作業を大幅に効率化できます。
この記事では、dirコマンドを使用したバッチファイルでよく遭遇する「ファイルが見つかりません」というメッセージを回避する方法を紹介します。

バッチファイルで「ファイルが見つかりません」メッセージが表示される例

dirコマンドは、ディレクトリ内のファイルやサブディレクトリをリストするために使用されます。
しかし、指定したパターンに一致するファイルが存在しない場合、「ファイルが見つかりません」というメッセージが表示されます。
例えば、以下のバッチファイルを考えてみましょう。

@echo off
dir *.txt

このバッチファイルは、現在のディレクトリ内のすべてのテキストファイルをリストします。
テキストファイルが一つもない場合、「ファイルが見つかりません」と表示されます。

「ファイルが見つかりません」メッセージが表示させないようにする方法

エラーを画面出力しない方法

「ファイルが見つかりません」メッセージを回避するためにコマンドのエラー出力をNULデバイスに出力します。

@echo off
dir *.txt 2>NUL

このスクリプトは、dir *.txtを実行してファイルが存在しない場合に出力されるエラー「ファイルが見つかりません」メッセージを画面出力させず、NULデバイスにリダイレクトしています。
2>NULの部分が標準エラー出力のNULデバイスへのリダイレクトを意味します。

dirの前に存在確認する方法

「ファイルが見つかりません」メッセージを回避するには、dirコマンドを実行する前に、対象のファイルが存在するかどうかを確認する必要があります。
これを行う一つの方法は、if文とexist演算子を使用することです。
以下のバッチファイルは、テキストファイルが存在する場合にのみdirコマンドを実行します。

@echo off
if exist *.txt (
    dir *.txt
) else (
    echo テキストファイルが見つかりません。
)

このスクリプトは、*.txtパターンに一致するファイルが一つでもディレクトリ内に存在する場合にのみ、dirコマンドを実行します。
そうでない場合は、ユーザーに親切なメッセージを表示します。

注意

バッチファイルを作成する際には、常にエラーハンドリングを考慮に入れることが重要です。
これにより、予期しない状況やエラーが発生した場合にも、バッチファイルが適切に対応できるようになります。

まとめ

バッチファイルは、Windowsでの作業を自動化し、効率を向上させるための素晴らしい方法です。
dirコマンドを使用する際に「ファイルが見つかりません」というメッセージを避けるためのテクニックを理解し、適用することで、よりプロフェッショナルなバッチファイルを作成することができます。
この記事がバッチファイル作成の入門として役立つことを願っています。
バッチファイルの世界へようこそ!

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最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!

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