Windows11のプロキシ例外の最大文字数と設定画面以外からの設定方法について、書いてみました。
プロキシ例外とは
プロキシ例外とは、プロキシサーバーを経由せずに直接アクセスすることができるホスト名やIPアドレスのことです。
プロキシ例外は、Windowsの設定から入力することができますが、今回はそれ以外の方法を説明します。
プロキシ例外の最大文字数
Windows11では、この制限は約2000文字(2064文字)になっています。
これは、Windows7やWindows8.1などの以前のバージョンよりも増えていますが、それでも十分ではない場合があります。
プロキシ例外の設定画面から以外の設定方法
プロキシ例外に多くのホスト名やIPアドレスを入力したい場合や、ワイルドカードや正規表現を使って柔軟に指定したい場合には、
設定画面からでは不便なことがあります。
例えば、Excelなどでリスト管理しているホスト名やIPアドレスの一覧をエディタやマクロ、スクリプトなどを使って一気に設定したい場合などです。
そこで、この記事では、設定画面以外でのWindows11のプロキシ例外を設定する方法を紹介します。
具体的には、レジストリエディターを使ってプロキシ例外を直接編集する方法と、
PowerShellを使ってプロキシ例外を一括で設定する方法です。
これらの方法を使えば、プロキシ例外を簡単に追加したり削除したりできます。管理やバックアップすることもでき、自由に設定することができます。
レジストリエディターでプロキシ例外を編集する方法
レジストリエディターでプロキシ例外を編集する方法は以下の通りです。

- WindowsキーとRキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
- 「開く」欄に「regedit」と入力して「OK」ボタンをクリックします。
- レジストリエディターが起動したら、「コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings」まで移動します。
- 右側のパネルで「ProxyOverride」という名前の値をダブルクリックします。
- 「値のデータ」欄にプロキシ例外として設定したいホスト名やIPアドレスをセミコロン(;)区切りで入力します。ワイルドカードや正規表現も使用できます。
- 「OK」ボタンをクリックして変更を保存します。
PowerShellでプロキシ例外を一括で設定する方法
PowerShellでプロキシ例外を一括で設定する方法は以下の通りです。

- WindowsキーとRキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
- 「開く」欄に「Powershell」と入力して「OK」ボタンをクリックします。
- PowerShellが起動したら、「Set-ItemProperty -Path ‘HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings’ -Name ProxyOverride -Value “プロキシ例外”」というコマンドを入力します。
「プロキシ例外」の部分には、セミコロン(;)区切りで設定したいホスト名やIPアドレスを入力します。
ワイルドカードや正規表現も使用できます。 - Enterキーを押してコマンドを実行します。
注意
プロキシ例外を中心に書きましたが、もちろんプロキシサーバの設定が入っている前提で書いています。
レジストリエディターやPowershellは間違った操作をするとシステムに深刻な影響を与える可能性があるので、注意して使用してください。
また、環境によってはレジストリエディターやPowerShellは管理者権限で実行する必要があるので、慎重に操作してください。
必ず、バックアップを取ってから操作を行ってください。
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