【2025年版】msedgewebview2.exeが重い原因と解決方法を徹底解説!

Windows
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「パソコンが遅い」
「CPUファンが突然回り出した」…
そんな時にタスクマネージャーを開いてみると、見慣れないプロセス「msedgewebview2.exe」が高いCPU使用率やメモリ消費をしているのを発見し、不安に感じたことはありませんか?

この記事では、msedgewebview2.exeの正体から、なぜ重くなるのか、そして誰でもできる実践的な解決策までを、Windowsに詳しいエンジニアが初心者にも分かりやすく解説します。


msedgewebview2.exeの正体とは?

msedgewebview2.exeは、Microsoft Edge WebView2 Runtimeの一部であり、WindowsアプリがWeb技術(HTMLやJavaScriptなど)を画面表示や機能に組み込むための仕組みです。

たとえば以下のようなアプリがWebView2を利用しています:

  • Microsoft Teams
  • Microsoft Office(Outlookなど)
  • Windowsのウィジェット
  • サードパーティ製の業務アプリ(チャット、電子申請など)

つまり、「WebページのようなUIや情報をアプリ内で表示する」機能を担っているのがこのWebView2です。

プロセスが複数起動していても、それ自体は異常ではありません
むしろChromeブラウザと同様、安全性・安定性のためにマルチプロセス構造が採用されています。


なぜmsedgewebview2.exeは重くなるのか?

とはいえ、msedgewebview2.exeが常に高負荷というのは困りもの。
ではなぜ重くなるのか、実際の事例を元に見ていきましょう。

1. アプリの設計や挙動が重い

WebView2は「Web技術を読み込む」だけの中間エンジンに過ぎません。
問題の多くは、その上で動いているWebベースのUIやスクリプトの設計にあります。

例えば、以下のようなアプリの動作が原因です。

  • Microsoft Teamsが頻繁にチャットを再描画
  • ウィジェットがバックグラウンドで天気・ニュースを自動更新
  • Web技術を使った社内アプリが非効率なJavaScriptを実行

2. WebView2のバージョンが古い

古いバージョンにはメモリリークやパフォーマンス問題が残っている場合があり、更新するだけで改善するケースもあります。

3. 仮想環境やリモートデスクトップでの使用

特にVDIや仮想マシン上では、ハードウェアリソースの制限によりWebView2のプロセスが異常に重くなる現象が報告されています。


今すぐ実行できる!実践的な解決方法

ここからは、実際に効果があった具体的な改善策を紹介します。
初心者でも手順通りに進めればOKです。

✔ WebView2を使っているアプリを特定する

まず、どのアプリがmsedgewebview2.exeを起動しているのかを確認しましょう。

手順:

  1. タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
  2. 「詳細」タブに切り替え
  3. 「コマンドライン」列を表示させる
    • 表示されている列(名前、PID、状態など)のいずれかのヘッダーを右クリックします。
    • 表示されたメニューから「列の選択」をクリックします。
    • 列の選択ウィンドウが表示されるので、リストから「コマンド ライン」にチェックを入れます。
    • 「OK」をクリックして閉じます。
  4. 「msedgewebview2.exe」を見つけて「コマンド ライン」を確認
    • 「msedgewebview2.exe」を特定し、その行にある「コマンド ライン」列の内容を確認してください。
    • 通常、ここに起動元のアプリケーションに関する情報(app の後のパスなど)が含まれています。

✔ 不要な常駐アプリを停止する

特定できたアプリがウィジェットやTeamsなど、起動時に常駐するものなら、以下のような設定を変更してみてください。

  • ウィジェットを無効にする(設定→個人用設定→タスクバー)
  • Teamsの「自動起動」「バックグラウンド実行」をオフ
  • 不要なWebView2アプリをアンインストール

✔ msedgewebview2.exeのプロセスを一時的に終了する

負荷が高いときには、該当プロセスを選択して「タスクの終了」を行うことでCPU・メモリ消費を即時改善できます。

注意: この操作でアプリがクラッシュする場合があるため、保存中の作業がないか注意してください。

✔ WebView2の最新版をインストールする

公式サイトから最新のWebView2ランタイムをダウンロードして上書きするだけで、パフォーマンスが改善することがあります。

👉 WebView2 最新版はこちら

✔ 開発者向け:WebView2を使う側の最適化

もしあなたが開発者や社内IT担当者であれば、以下のような最適化が有効です。

  • DOM構造の最小化
  • JavaScriptのループ・タイマー処理の見直し
  • レンダラープロセス数の抑制
  • 不要なGPUリソースの使用制限

削除・再インストールは「最終手段」

注意: これはシステムのコアコンポーネントであり、多くのアプリケーションの動作に影響を与えるため、通常は推奨されません
実行前に、影響を理解し、自己責任で行ってください。

1. コマンドプロンプトを管理者として実行

  1. Windowsの検索ボックス(タスクバーの虫眼鏡アイコン)に「cmd」と入力します。
  2. 検索結果の「コマンド プロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
  3. ユーザーアカウント制御(UAC)のプロンプトが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。

2. インストーラーのある場所へ移動

WebView2 Runtimeのインストーラーファイルがあるディレクトリに移動します。
バージョン番号は環境によって異なりますので、「1*」でワイルドカードを使います。

cd "C:\Program Files (x86)\Microsoft\EdgeWebView\Application\1*\Installer"
  • このコマンドをコピーし、コマンドプロンプトのウィンドウに貼り付けて Enter キーを押します。

3. 強制アンインストールコマンドの実行

アンインストールを実行するためのコマンドを入力します。

.\setup.exe --uninstall --msedgewebview --system-level --verbose-logging --force-uninstall
  • このコマンドをコピーし、コマンドプロンプトのウィンドウに貼り付けて Enter キーを押します。

これでアンインストールが試行されます。


💡 補足:アンインストール後の注意点

  • アンインストールできたか確認:
    • コントロールパネルの「プログラムと機能」や「設定」の「インストールされているアプリ」の一覧から「Microsoft Edge WebView2 Runtime」が消えているか確認してください。
  • 自動再インストール:
    • 前述の通り、このランタイムに依存するアプリ(Teams、Outlook、一部のゲームランチャーなど)を起動すると、自動的に再インストールされる可能性が高いです。

万が一、アンインストール後にアプリに問題が生じた場合は、Microsoftの公式ページから「Microsoft Edge WebView2 Runtime」のインストーラーをダウンロードし、再インストールすることで修復が可能です。

※OfficeやTeamsが正しく動かなくなる可能性があるため、他のアプリに影響がないか確認を。


結論:WebView2の挙動はアプリ次第。原因を特定して段階的に対処しよう

msedgewebview2.exeが「重い」「うるさい」と感じた場合、まずは慌てずに原因アプリを特定しましょう。
その上で、「WebView2の更新」「常駐停止」「プロセス終了」「アプリの設定変更」などを段階的に行えば、ほとんどのケースで改善が可能です。

パソコン全体が遅い=WebView2が悪いという誤解を解き、正しい対処でストレスのない環境を手に入れましょう。

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