あらすじ:
平凡な30代のシステムエンジニア たかし が、ブックオフで何気なく見かけて買った『孫子の兵法』の本。
家で読んでいると孫子の兵法を教えてくれる謎のマスコット「そんしくん」が現れ、 たかし の様々な問題に孫子の兵法を使って解決に導いてくれるのであった。
そしてなぜかそんしくんはシステムエンジニアリングに詳しい。。。
第16章:知天 – テクノロジートレンド
たかしは、そんしくんから「知天」という言葉を聞いた。
それは、孫子の兵法において、敵味方の状況だけでなく、自然界の変化や時代の流れも考慮に入れることを意味するという。
「今の時代は、テクノロジーが急速に進化しているからね。SEとしては、最新の技術やトレンドを常に把握しておかないと、取り残されちゃうよ」
とそんしくんは言った。
たかしは、そんしくんの言う通りだと思った。
自分は、仕事で使うシステムやツールについてはそれなりに勉強していたが、それ以外の分野についてはあまり興味がなかった。
しかし、それでは不十分だと気づいた。
例えば、AIやクラウド、ブロックチェーンなどの技術は、自分の仕事に直接関係がなくても、間接的に影響を与える可能性がある。
また、社会や経済や文化にも変化をもたらすだろう。
そうしたことを無視していては、時代に適応できないし、先手を打つこともできない。
「じゃあ、どうすればいいの?」とたかしは尋ねた。
「まずは、色々な情報源から知識を得ることだよ。
インターネットや書籍や雑誌やセミナーなどで、自分の専門分野以外のことも学ぶこと。
そして、それらの情報を整理して分析すること。
どういう技術が今後重要になるか?
どういうトレンドが今後流行るか?
どういうニーズが今後生まれるか?
そうしたことを予測すること。
そして、それらの情報を活用して自分の仕事に役立てること。
例えば、新しい技術を使ってシステムを開発したり、新しいトレンドに合わせてサービスを提供したり、新しいニーズに応えるソリューションを考えたりすることだよ」
とそんしくんは教えてくれた。
たかしは、そんしくんの話に感心した。
自分は、「知天」を意識していなかったが、それは大きな間違いだったと思った。
自分は、SEとしてだけでなく、人間としても成長したいと思った。
そう思ったとき、たかしは、そんしくんに感謝の気持ちを抱いた。
(続く)
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