1. DLLを使用しているプロセスを特定する必要がある理由
Windowsを使っていると、こんな経験はありませんか。
- DLLファイルを削除しようとしたら「使用中のため削除できません」と表示される
- アプリをアンインストールしたのにDLLが残っている
- 不要なDLLを整理したいが、どのプログラムが使っているのかわからない
DLL(Dynamic Link Library)は複数のアプリケーションで共有される仕組みのため、どれか1つでも使っているプロセスがあると削除できません。
そのため、DLLを安全に扱うには「誰が使っているのか」を特定する必要があります。
ここを感覚でやると、最悪Windowsが起動しなくなる。
DLLは縁の下の力持ちですが、壊すとシステム全体が転びます。
2. DLLとは何か?Windowsでの役割をやさしく解説
DLLとは、簡単に言うと「共通部品」です。
例えば、
- 文字を表示する
- ファイルを保存する
- ネットワーク通信を行う
こうした処理を、アプリごとに全部作るのは非効率です。
そこでWindowsでは、よく使う機能をDLLとしてまとめ、複数のアプリから呼び出せるようにしています。
メリットは、
- プログラムサイズが小さくなる
- 修正や更新が楽
- メモリ効率が良い
ただしデメリットもあり、
- DLLが壊れると複数のアプリが同時に動かなくなる
- どのプロセスが使っているか分かりにくい
だからこそ、「DLLを使用しているプロセスの特定」が重要になります。
3. タスクマネージャーでDLL使用プロセスを調べる方法
結論から言うと、タスクマネージャー単体ではDLL単位の特定はできません。
ここは初心者が一番ハマるポイントです。
タスクマネージャーでできることは、
- 実行中のプロセス名を確認
- CPUやメモリ使用量の確認
まで。
「このDLLを使っているのはどのプロセスか?」という逆引きは不可能です。
ただしヒントは得られます。
手順
Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャー起動- 「プロセス」タブを確認
- 怪しいアプリや常駐ソフトが動いていないか確認
DLL削除前の事前確認として使うイメージです。
本命の調査は次の方法になります。
4. コマンド・専用ツールでDLL使用プロセスを特定する方法
ここからが実践編です。
方法①:Process Explorer(最もおすすめ)
Windows標準ではありませんが、現場で一番使われている方法です。
手順概要
- Process Explorerを起動
Ctrl + Fを押す- 調べたいDLL名を入力
- 使用しているプロセス一覧が表示される
この方法の強みは、
- DLL名から逆引きできる
- どのEXEが使っているか一発で分かる
- 閉じても安全なプロセスか判断しやすい
初心者〜上級者まで使える王道ツールです。
方法②:コマンド(handle.exe)
コマンド派の人はこちら。
handle DLL名
実行すると、そのDLLを掴んでいるプロセスIDとプロセス名が表示されます。
メリットは、
- GUI不要
- バッチやPowerShellと組み合わせ可能
デメリットは、
- 表示が少し分かりづらい
- 管理者権限が必要なことが多い
運用自動化を考える人向けです。
方法③:PowerShellで確認(限定的)
PowerShellだけでDLL使用プロセスを完全に特定するのは正直厳しいです。
ただし、ロードされているモジュール一覧を見ることは可能です。
Get-Process -Name プロセス名 | Select-Object -ExpandProperty Modules
これは「このプロセスがどのDLLを使っているか」を見る方法。
逆引きではない点に注意してください。
5. DLLが解放できないときの対処法と注意点
DLLを使用しているプロセスが分かったら、次は対処です。
よくある対処法
- アプリを正常終了させる
- 常駐ソフトを停止
- Windowsを再起動
- セーフモードで起動して削除
ただし注意点があります。
- system32配下のDLLは基本触らない
- Microsoft製DLLは削除しない
- 「よく分からないDLL」は保留
DLL削除は「掃除」ではなく「外科手術」です。
勢いで消すと、後で青い画面がこんにちはします。
まとめ
- DLLは複数プロセスで共有される重要な部品
- タスクマネージャーではDLL単位の特定はできない
- Process Explorerが最も簡単で安全
- コマンドやPowerShellは補助的に使う
- 削除前には必ず使用プロセスを確認する
Windowsは親切そうで、実は無口です。
DLLを使っている犯人は教えてくれないので、こちらから探しに行く必要があります。
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