Windowsでは、ユーザーごとに固有の識別番号「SID(Security Identifier)」が割り当てられています。
SIDは、システム内部でユーザーやグループを識別するためのIDですが、人間が覚えやすい名前ではないため、通常はユーザー名と対応付けられています。
SIDをもとにユーザー名を調べる方法はいくつかあり、コマンドプロンプトやPowerShellを使えば簡単に確認できます。
この記事では、WindowsでSIDからユーザー名を特定する方法を詳しく解説し、実際の操作例も交えて説明します。
SIDとは?なぜ重要なのか
SID(Security Identifier)は、Windowsでユーザーやグループを一意に識別するための文字列です。
たとえば、あるユーザーのSIDが S-1-5-21-1234567890-2345678901-3456789012-1001
のようになっていたとします。
このSIDは、そのPC上で一意の識別子となるため、同じ名前のアカウントが複数あったとしても、SIDによって厳密に区別できます。
SIDの用途としては、以下のような場面が挙げられます。
- アクセス権の管理:
Windowsは、ユーザー名ではなくSIDを基にファイルやフォルダーのアクセス権を管理する。 - アカウントの移行:
ユーザー名を変更してもSIDは変わらないため、アカウントの識別に使える。 - トラブルシューティング:
ユーザープロファイルの識別や、特定のアカウントの問題を調査する際に役立つ。
こうした背景から、SIDからユーザー名を特定する方法を知っておくと、システム管理やトラブル対応に役立ちます。
コマンドプロンプトでSIDからユーザー名を取得する方法
Windowsのコマンドプロンプトを使うと、SIDからユーザー名を簡単に取得できます。
- コマンドプロンプトを開く
- 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
cmd
と入力してEnterキーを押す
- 以下のコマンドを入力する
wmic useraccount where sid="S-1-5-21-XXXXXXXXXX-XXXXXXXXXX-XXXXXXXXXX-1001" get name
S-1-5-21-XXXXXXXXXX-XXXXXXXXXX-XXXXXXXXXX-1001
の部分は、調べたいSIDに置き換えてください。 - 結果が表示される コマンドを実行すると、対応するユーザー名が表示されます。
この方法は簡単ですが、ローカルユーザーアカウントにのみ有効です。
ドメイン環境でSIDを調べる場合は、次のPowerShellを使用する方法が便利です。
PowerShellを使ったSIDからユーザー名の特定方法
PowerShellを使うと、より高度な検索が可能です。
特に、複数のユーザーアカウントがある環境では、PowerShellの方が便利な場合があります。
- PowerShellを管理者として実行
- 「スタートメニュー」を開く
- 「PowerShell」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選択
- 以下のコマンドを入力する
$sid = "S-1-5-21-XXXXXXXXXX-XXXXXXXXXX-XXXXXXXXXX-1001"
$objSID = New-Object System.Security.Principal.SecurityIdentifier($sid)
$objUser = $objSID.Translate([System.Security.Principal.NTAccount])
$objUser.Value - 結果が表示される
実行すると、SIDに対応するユーザー名が表示されます。
この方法は、ドメイン環境でも有効なので、会社のActive Directory(AD)を管理する場合などに便利です。
SIDからユーザー名を探す際の注意点
SIDを使用してユーザー名を特定する際には、いくつかの注意点があります。
- SIDが存在しない場合、エラーになる
無効なSIDを指定すると、エラーが出る場合があります。SIDの入力ミスに注意してください。 - 一部のSIDは特定のシステムアカウントを示す
例えば、S-1-5-18
は「SYSTEM」、S-1-5-19
は「LOCAL SERVICE」など、Windowsの組み込みアカウントに対応しています。 - ドメイン環境では管理者権限が必要なことがある
Active Directory内のSIDを調べる場合、管理者権限がないと取得できないことがあります。 - レジストリを使ってSIDを確認する方法もある
SIDはレジストリ内に保存されているため、以下のパスを開くことでSIDとユーザー名の対応を確認できます。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
ここにある各SIDの下の「ProfileImagePath」を見ると、ユーザー名が確認できます。
まとめ:SIDからユーザー名を特定する方法は複数ある
Windowsでは、SIDからユーザー名を調べる方法として、コマンドプロンプトやPowerShellを使う方法が一般的です。
- 簡単に調べるならコマンドプロンプト:
wmic useraccount where sid="SID" get name
- より詳細な情報が必要ならPowerShell:
New-Object System.Security.Principal.SecurityIdentifier($sid).Translate([System.Security.Principal.NTAccount])
- レジストリを使えば手動で確認も可能
特にシステム管理やトラブルシューティングの際には、SIDからユーザー名を取得するスキルが役立ちます。
Windowsのユーザー管理に関わる方は、これらの方法をマスターしておくと便利でしょう。
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