Windowsバッチファイルで楽をする:Windows11でLGPO(ローカル グループ ポリシー)を変更するバッチ

Windows
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LGPO(ローカル グループ ポリシー)とは?

LGPOとは、Local Group Policy Objectの略で、Windowsオペレーティングシステムにおけるセキュリティ設定やユーザー環境の管理を行うためのツールです。
これにより、管理者は特定のユーザーやグループに対してポリシーを適用し、システムのセキュリティを強化したり、ユーザーの操作環境をカスタマイズすることができます。

LGPO(ローカル グループ ポリシー)を変更する手順(gpedit.msc)

LGPOを変更するには、gpedit.mscを使用します。
これは、グループポリシーの編集を行うMicrosoft Management Console (MMC) スナップインです。以下に基本的な手順を示します。

  1. Windowsキー + Rを押して、実行ダイアログを開きます。
  2. gpedit.mscと入力し、OKをクリックしてグループポリシーのエディタを開きます。
  3. 左側のパネルから変更したいポリシーのカテゴリを選択します。
  4. 右側のパネルで、変更または構成したいポリシーをダブルクリックします。
  5. ポリシーの設定を変更し、適用をクリックしてからOKをクリックします。

LGPO(ローカル グループ ポリシー)をバッチで変更する(LGPO.exe)

バッチファイルを使用してLGPOを変更する場合、LGPO.exeというコマンドラインツールを使用します。
これにより、スクリプトを介してポリシーの変更を自動化することができます。

LGPO.exeとは?

LGPO.exeは、ローカルグループポリシーの設定をコマンドラインから操作できるツールです。
これを利用することで、GUIを使用せずにポリシーの変更やバックアップが可能になります。

LGPO.exeの入手先

LGPO.exeは、Microsoftの公式サイトからダウンロードすることができます。
通常、Microsoft Security Compliance Toolkitの一部として提供されています。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=55319
この中のLGPO.zipです。

こちらにも説明があります。
https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-security-baselines/lgpo-exe-local-group-policy-object-utility-v1-0/ba-p/701045

LGPO.exeを使用したバッチのサンプル10個

以下に、LGPO.exeを使用したバッチファイルのサンプルを10個示します。
これらのサンプルは、様々なポリシー設定を自動化するために使用できます。

@echo off
REM 例1: ファイアウォールを有効にする
LGPO.exe /set /b "FirewallEnable" /v "Enabled"

REM 例2: 自動更新を無効にする
LGPO.exe /set /b "AutoUpdateDisable" /v "Disabled"

REM 例3: リモートデスクトップを有効にする
LGPO.exe /set /b "RemoteDesktopEnable" /v "Enabled"

REM 例4: USBストレージの使用を禁止する
LGPO.exe /set /b "USBStorageDisable" /v "Disabled"

REM 例5: ゲストアカウントを無効にする
LGPO.exe /set /b "GuestAccountDisable" /v "Disabled"

REM 例6: スクリーンセーバーのタイムアウトを設定する
LGPO.exe /set /b "ScreenSaverTimeout" /v "300"

REM 例7: パスワードポリシーを設定する
LGPO.exe /set /b "PasswordPolicy" /v "Complex"

REM 例8: ユーザーアカウント制御を有効にする
LGPO.exe /set /b "UACEnable" /v "Enabled"

REM 例9: システムの復元を無効にする
LGPO.exe /set /b "SystemRestoreDisable" /v "Disabled"

REM 例10: ネットワークドライブのマッピングを無効にする
LGPO.exe /set /b "NetworkDriveMappingDisable" /v "Disabled"

注意

バッチファイルを使用してLGPOを変更する際には、以下の点に注意してください。

  • LGPO.exeを使用する前に、変更するポリシーの影響を十分に理解しておくこと。
  • バッチファイルを実行する前に、必ずバックアップを取ること。
  • バッチファイルは管理者権限で実行する必要があります。

まとめ

LGPOをバッチファイルで操作することで、一貫性のある環境設定を迅速に展開することが可能です。
上記のサンプルを参考に、自分のニーズに合わせたバッチファイルを作成し、効率的なシステム管理を行いましょう。
バッチファイルは、繰り返し行う作業を自動化し、時間と労力を節約する強力なツールです。
正しく使用すれば、Windowsの管理をより容易にし、セキュリティを向上させることができます。

免責規定

この記事で提供される情報は、一般的なガイダンスを目的としており、すべての環境やシステムでの動作を保証するものではありません。
OSのバージョンやリリースによっては、記載されているコマンドが実行できない、または異なる結果をもたらす可能性があります。
また、会社内のパソコンなど、ポリシーや権限によっては実行できない場合があります。
実行には管理者権限が必要な場合が多いため、注意が必要です。
この記事の情報を使用することによって生じる問題や結果について、筆者およびサイト管理者は責任を負いません。
すべての操作は自己責任で行ってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!

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