Windows で「設定」>「アプリ」>「スタートアップ」で表示されるアプリはどこに登録されているか?(レジストリ、フォルダ)
この質問に答えるためには、Windows のスタートアップの仕組みを理解する必要があります。
スタートアップとは、Windows が起動するときに自動的に実行されるアプリやプログラムのことです。
ユーザーがログオンした直後に自動的に実行されます。
スタートアップに登録されたアプリは、Windows のパフォーマンスや起動時間に影響を与える可能性があります。
そのため、不要なアプリをスタートアップから削除することで、Windows を高速化することができます。
では、スタートアップに登録されたアプリはどこに保存されているのでしょうか?
実は、スタートアップに登録される方法は複数ありますが、主に以下の二つの場所に登録されます。
- レジストリ
- フォルダ
レジストリとは?
レジストリとは、Windows の設定や情報を保存するデータベースのことです。
レジストリには、スタートアップに関するキー(項目)があります。
これらのキーには、スタートアップに登録されたアプリのパスや名前などが記録されています。
レジストリエディターというツールを使って、これらのキーを確認したり編集したりすることができます。ただし、レジストリは非常に重要な部分なので、誤って変更するとWindows が正常に動作しなくなる可能性があります。
そのため、レジストリを操作する場合は、必ずバックアップを取ってから行うようにしましょう。
レジストリでスタートアップが保存されている場所
レジストリでスタートアップに関係するキーは以下の場所にあります。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
これらのキーの中身を見ると、スタートアップに登録されたアプリの一覧が表示されます。
例えば、以下の画像では、Adobe ReaderやOneDriveなどがスタートアップに登録されていることがわかります。

もし、これらのアプリをスタートアップから削除したい場合は、該当するキーを右クリックして「削除」を選択します。
ただし、削除する前に必ずバックアップを取っておくことを忘れないでください。
フォルダとは?
フォルダとは、Windows のファイルシステムの中で特定の目的や機能を持つ場所のことです。
フォルダには、スタートアップ用のフォルダがあります。
このフォルダには、スタートアップに登録されたアプリのショートカットや実行ファイルが保存されています。
エクスプローラーというツールを使って、このフォルダを開いたり閉じたりすることができます。
フォルダでスタートアップが保存されている場所
スタートアップ用のフォルダは以下の場所にあります。
- C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp
- C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
※エクスプローラでこれらのフォルダが表示されていない場合は「隠しファイルを表示」する設定にしてください。
これらのフォルダの中身を見ると、スタートアップに登録されたアプリの一覧が表示されます。
ここに保存されているのは、アプリへのショートカットファイルです。
削除してもアプリ本体が削除されるわけではありません。
もし、これらのアプリをスタートアップから削除したい場合は、該当するファイルやショートカットを右クリックして「削除」を選択します。
ただし、削除する前に必ずバックアップを取っておくことを忘れないでください。
レジストリでもフォルダでも見つからない場合は?
タスクマネージャーでもスタートアップアプリの確認や設定ができます。
タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を開きます。
タスクマージャーの「スタートアップ アプリ」の項目を開くと、
アプリの一覧が表示されます。
ここでアプリを選択して「無効化」、「有効化」が可能です。

以上が、Windows で「設定」>「アプリ」>「スタートアップ」で表示されるアプリがどこに登録されているかについての説明です。
スタートアップに登録されたアプリは、レジストリやフォルダに保存されています。
これらの場所を確認したり編集したりすることで、スタートアップに登録されたアプリを管理することができます。
ただし、操作する際は注意が必要です。
不要なアプリをスタートアップから削除することで、Windows を高速化することができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
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