1. はじめに:UEFI(BIOS)とは何か?必要になるシーンとは?
Windows 11 を使っていると、「UEFI(BIOS)」という言葉を耳にすることがあります。
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、従来のBIOSを進化させた仕組みで、パソコンのハードウェアとOSをつなぐ役割を持っています。
たとえば、次のような場面でUEFIメニューに入る必要があります。
- Windows 11をUSBから再インストールしたいとき
- *ブート順(起動する順番)**を変更したいとき
- セキュアブートや**仮想化支援機能(VT-x、AMD-V)**を有効にしたいとき
- ハードウェアの診断やファームウェアの更新をしたいとき
特に最近では、Windows 11の要件として「セキュアブート有効」「TPM2.0有効」が必須になっているため、UEFIに入る手順を知っておくことは非常に重要です。
2. Windows 11上からUEFI(BIOS)メニューに入る方法(4つの手順)
UEFIに入る方法はいくつかありますが、Windows 11では「設定」や「再起動オプション」から入るのが一番確実です。
ここでは初心者でも迷わないように、順番に解説します。
方法①:設定アプリからアクセスする(おすすめ)
- スタートメニュー → 設定 を開く
- 左メニューで 「システム」 → 「回復」 を選択
- 「PCの起動をカスタマイズする」にある 「今すぐ再起動」 をクリック
- 青い画面(オプションの選択)が出たら、
- 「トラブルシューティング」
- 「詳細オプション」
- 「UEFIファームウェアの設定」 と進んで「再起動」を押す
👉 これで自動的にUEFIメニューが開きます。
方法②:Shiftキー+再起動
- サインイン画面、またはスタートメニューの電源ボタンを表示
- Shiftキーを押しながら「再起動」 をクリック
- 上記と同じ青い画面からUEFIに進めます
方法③:コマンドで強制再起動する
「ファイル名を指定して実行(Win+R)」に以下を入力:
shutdown /r /o /f /t 0
これで即座に「オプションの選択」画面に入り、同じようにUEFIメニューを開けます。
方法④:起動時に特定キーを押す
従来からある「電源ON直後にキーを押す方法」も使えます。
ただし、Windows 11は「高速スタートアップ」が有効になっていると反応しないことがあります。
3. メーカー別:起動時キー入力でUEFI(BIOS)に入る方法
パソコンメーカーごとにBIOS/UEFIに入るキーが違います。
よく使われるのは以下のとおりです。
メーカー | 起動キー |
---|---|
HP | ESC または F10 |
Dell | F2 または F12 |
Acer | F2 または Delete |
ASUS | F2 または Delete |
Lenovo | F1 または F2(Fn+F2の場合も) |
MSI | Delete |
Surface | 電源ON時に「音量+ボタン」を押し続ける |
👉 ノートPCの場合は、Fnキーとの組み合わせが必要になるケースもあります。
4. UEFIとBIOSの違い&現在のモードを確認する方法
ここで少し整理しておきましょう。
- BIOS(Basic Input Output System) 昔からある仕組み。
機能が限定的で、2TB以上のHDDから起動できないなど制限あり。 - UEFI BIOSを進化させたもの。大容量ディスク対応、高速起動、セキュリティ機能(セキュアブート)などが使える。
現在どちらで動いているかを確認する方法:
Win + R
で「ファイル名を指定して実行」を開くmsinfo32
と入力してEnter- 「システム情報」ウィンドウで「BIOSモード」を確認
- 「UEFI」→ 新しい方式で動作中
- 「レガシ」→ 従来のBIOSモード
👉 Windows 11をインストールするなら「UEFIモード」が推奨されます。
5. トラブルシューティングとまとめ:入れないときの対処法と安心ポイント
よくあるトラブル
- 起動時にキーを押しても反応しない → 高速スタートアップを無効にする
- Shift+再起動で入れない → WindowsがUEFIモードでインストールされていない可能性あり
- キーボードが効かない → USBキーボードが認識される前に起動している場合、PS/2接続や別ポートを試す
まとめ
Windows 11でUEFI(BIOS)メニューにアクセスする方法は、大きく分けて次の4つです。
- 設定アプリから「回復」→「今すぐ再起動」
- Shiftキーを押しながら「再起動」
- コマンド(
shutdown /r /o /f /t 00
)で強制 - 起動時に特定のキーを押す(メーカーごとに違う)
初心者の方には 「設定アプリから入る方法」 が一番確実でおすすめです。
慣れてきたらショートカットキーやコマンドで素早くアクセスできるようにすると便利ですよ。
Windows 11ではUEFIが重要な役割を持っています。
セキュアブートやTPMの確認、ブート順変更などで必ず利用することになるので、この記事を参考にぜひ一度試してみてください!
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