Windows 11では、特定のショートカットキーを無効にすることができます。
その中でも、Win + Rショートカットは「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開くための便利な機能ですが、企業で貸与するPCなど場合によってはこれを禁止したいこともあるでしょう。
この記事では、Windows 11でWin + Rショートカットを禁止する方法と、そのために必要なレジストリの設定手順について詳しく解説します。
Win + Rショートカットとは
Win + Rショートカットは、Windowsの便利な機能の一つで、特定のプログラムやファイルを迅速に実行するためのウィンドウを開くことができます。
この機能を使うことで、コマンドを直接入力してアプリケーションを起動したり、設定を変更したりすることができます。
しかし、セキュリティ上の理由や特定の環境では、このショートカットを無効にしたい場合があります。
レジストリエディタを開く方法
Win + Rショートカットを禁止するためには、まずレジストリエディタを開く必要があります。
以下の手順でレジストリエディタを起動します。
- キーボードの[Win]キーと[R]キーを同時に押します。
- 表示された「ファイル名を指定して実行」ウィンドウに「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
- ユーザーアカウント制御のメッセージが表示された場合は、「はい」を選択します。
これでレジストリエディタが開きます。
レジストリキーのナビゲーション
レジストリエディタが開いたら、次に特定のレジストリキーに移動します。
以下の手順で進めてください。
- 左側のペインで、次のパスを辿ります：
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System - このパスに到達したら、右側のペインに注目します。
この場所に設定を追加することで、Win + Rショートカットを無効にすることができます。
新しいDWORD値の作成
次に、Win + Rショートカットを禁止するための新しいDWORD値を作成します。
以下の手順で行います。
- 右側のペインで右クリックし、「新規(N)」を選択します。
- 次に「DWORD (32ビット) 値(D)」を選択します。
- 新しく作成された値に「DisableRun」と名前を付けます。
これで、Win + Rショートカットを無効にするための準備が整いました。
値の設定と再起動
最後に、作成した「DisableRun」の値を設定します。以下の手順で進めます。
- 「DisableRun」をダブルクリックします。
- 表示されたウィンドウで、値のデータを「1」に設定します。
- 設定が完了したら、レジストリエディタを閉じます。
設定を適用するためには、コンピュータを再起動する必要があります。
再起動後、Win + Rショートカットが無効になっていることを確認できます。
注意点とまとめ
Win + Rショートカットを禁止するための手順を解説しました。
この操作はシステム全体に影響を与えるため、注意が必要です。
特に、レジストリの変更は慎重に行うべきであり、誤った変更はシステムの不安定さや起動不能につながる可能性があります。
必要な場合にのみこの設定を行い、元に戻したい場合は「DisableRun」の値を「0」に設定することで、再びWin + Rショートカットを使用できるようになります。
以上の手順を参考にして、Windows 11でWin + Rショートカットを禁止する設定を行ってみてください。
これにより、特定の環境やセキュリティ要件に応じたカスタマイズが可能になります。
免責規定
この記事で提供される情報は、一般的なガイダンスを目的としており、すべての環境やシステムでの動作を保証するものではありません。
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