Windows 11 では、インターネット接続時にプロキシ(Proxy)を使用することで、セキュリティ強化やアクセス制限の回避、企業ネットワークでの通信制御が可能です。
「プロキシの設定や解除をコマンドで続けたい!」
そんな時に便利なのがnetsh winhttp
コマンドです。
この記事では、Windows 11 でnetsh を使ってプロキシを管理する方法を詳しく解説します。
1. 現在のプロキシ設定を確認する
まず、現在のプロキシ設定を確認して、次のコマンドを実行します。
netsh winhttp show proxy
🔹結果の例(プロキシ未設定)
Current WinHTTP proxy settings:
Direct access (no proxy server).
🔹結果の例(プロキシ設定あり)
Current WinHTTP proxy settings:
Proxy Server(s) : 192.168.1.100:8080
Bypass List : <local>
👆現在のプロキシサーバーと、例外(バイパス)設定が表示されます。
2.プロキシサーバーを設定する
プロキシサーバーを指定するには、以下のコマンドを使用します。
netsh winhttp set proxy 192.168.1.100:8080
🔹パラメータの説明
192.168.1.100:8080
→ 使用するプロキシサーバーのIPアドレスとポート番号
特定のドメインをプロキシ経由せずに直接接続(バイパス)する場合:
netsh winhttp set proxy 192.168.1.100:8080 "<local>;example.com"
🔹解説
<local>
→ローカルネットワーク(社内ネットワークなど)をプロキシを経由せずに通信する設定example.com
→特定のドメインをプロキシ経由しないように設定
3. プロキシ設定を削除する(直接接続に戻す)
プロキシを解除し、直接インターネットに接続する場合は、以下のコマンドを実行します。
netsh winhttp reset proxy
🔹このコマンドを実行すると…
- すべてのプロキシ設定がリセットされ、
Direct access (no proxy server)
に戻ります。
📌企業ネットワークから自宅ネットワークに一時的に便利!
4. Internet Explorer(Windowsの全体設定)のプロキシを引き継ぐ
Windowsの「インターネットオプション」で設定されたプロキシを、WinHTTP(システム全体)でも使いたい場合は、以下のコマンドを実行します。
netsh winhttp import proxy source=ie
🔹解説
- 「インターネットオプション」のプロキシ設定を適用する
- 企業や学校のネットワークで、自動設定されたプロキシを反映させたい場合に有効!
5. 自動プロキシ設定(PACファイル)の利用
特定のネットワーク環境では、プロキシの設定をPACファイル(Proxy Auto-Configuration)で管理することがあります。
PACファイルを指定する場合
netsh winhttp set proxy proxy-server="http://proxy.example.com/proxy.pac"
🔹解説
proxy-server="http://proxy.example.com/proxy.pac"
→ PACファイルのURLを指定
📌企業や大学のネットワークでは、管理者がPACファイルでプロキシ設定を一元管理していることが多いです。
6. プロキシ設定をスクリプトで行う(応用編)
ネットワーク環境に応じてプロキシを切り替えたい場合、スクリプト(BATファイルやPowerShell)を作成しておくと便利です。
例:プロキシを受け入れるBATファイル
@echo off
echo プロキシ設定を変更中...
netsh winhttp set proxy 192.168.1.100:8080
echo 設定完了!
pause
📌このファイルをダブルクリックするだけで、プロキシ設定を変更できます!
7. 企業や学校のネットワークでの注意点
- 管理者がプロキシ設定をロックしている場合→
netsh
コマンドで変更できないことがある - VPN利用時→ VPNが独自のプロキシを設定する場合があり、ストリーミングする可能性がある
- Wi-Fi/楽しむLANで異なる設定が必要な場合→ ネットワークスクリプトを作成し、自動切り替えを設定すると便利
まとめ|netshでプロキシ設定を管理しよう!
Windows 11のnetsh winhttp
コマンドを使えば、プロキシの設定・解除をコマンドラインで簡単に管理できます!
📌 netshでできることまとめ
✅現在のプロキシ設定を確認→ netsh winhttp show proxy
✅プロサーバーキシを設定→ netsh winhttp set proxy IP:PORT
✅プロキシ設定を削除→ netsh winhttp reset proxy
✅ Internet Explorer の設定を適用→ netsh winhttp import proxy source=ie
✅ PAC ファイルを設定→ netsh winhttp set proxy proxy-server="http://example.com/proxy.pac"
✅スクリプトでプロキシを順次切り替え→ BAT ファイルを活用
特に、企業ネットワークやVPN環境での切り替えに役立つので、ぜひ活用してください!
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