今回の記事はモバイルブロードバンド対応のPCを対象にしています。(携帯会社のSIMカードを挿せるPC)
Windows 11では、モバイルブロードバンド(携帯SIM通信)を利用してインターネットに接続することができます。
一般的には、設定アプリからSIMの設定やAPN(アクセスポイント名)の変更を行いますが、より詳細な管理やスクリプトによる自動化を行いたい場合には「netsh mbn」コマンドを活用するのが便利です。
netsh mbn(Mobile Broadband)コマンドを使うことで、以下のような操作が可能になります。
✅ モバイルブロードバンドの接続・切断
✅ 利用可能なモバイルブロードバンドインターフェースの確認
✅ APN(アクセスポイント名)の管理
✅ SIMカードの情報取得
✅ 信号強度や通信状況のチェック
本記事では、Windows 11のnetsh mbnコマンドの使い方を詳しく解説し、モバイルブロードバンドの管理をより効率的に行う方法を紹介します。
1. netsh mbnコマンドとは?
netsh mbnの概要
「netsh mbn」は、Windows 10/11でモバイルブロードバンド接続(携帯SIM通信)を管理するためのコマンドです。
このコマンドを使うことで、GUIでは設定できない詳細な情報を取得したり、ネットワークの接続・切断をスクリプト化したりすることが可能になります。
モバイルブロードバンドを管理するためのGUI設定は制限が多く、特に企業向けの用途や自動化を考えた場合には不便な点があります。
そのため、コマンドラインで直接設定や状態の確認を行う方法を知っておくと便利です。
2. netsh mbnを使ってモバイルブロードバンドの状態を確認する
まず、自分のPCがモバイルブロードバンドに対応しているかどうかを確認しましょう。
以下のコマンドを実行すると、利用可能なモバイルブロードバンドインターフェース(デバイス)が一覧表示されます。
netsh mbn show interfaces
このコマンドを実行すると、以下のような情報が表示されます。
Name : Cellular
State : Connected
Device ID : xxxxxxxxxxxx
Provider : NTT DOCOMO
Subscriber ID : 123456789012345
SIM ICCID : 8981100000000000000
表示される情報の意味は以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
Name | インターフェースの名前(例:Cellular) |
State | 現在の接続状態(Connected / Disconnected) |
Device ID | モデムのデバイスID |
Provider | 携帯キャリア(NTT DOCOMO, au, SoftBankなど) |
Subscriber ID | SIMの加入者ID |
SIM ICCID | SIMカードの識別番号 |
この情報を使えば、PCに挿入されたSIMカードの状態や現在の通信キャリアを簡単に確認できます。
3. モバイルブロードバンドの接続・切断
モバイルブロードバンドに接続する
SIMを挿入した状態で、以下のコマンドを実行するとモバイルデータ通信を開始できます。
netsh mbn connect interface="Cellular"
もし、複数のAPNプロファイルを登録している場合は、特定のプロファイルを指定して接続することも可能です。
netsh mbn connect interface="Cellular" profile="myAPN"
profile=”myAPN” の部分には、Windowsに登録済みのAPNプロファイル名を入力します。
APNプロファイルについては後ほど詳しく説明します。
モバイルブロードバンドを切断する
モバイルデータ通信を終了したい場合は、以下のコマンドを実行します。
netsh mbn disconnect interface="Cellular"
このコマンドを使えば、GUIを開かずに即座に接続を解除できます。
4. APN(アクセスポイント名)の管理
現在のAPNプロファイルを確認する
WindowsにはAPNプロファイルを登録することができます。
現在登録されているプロファイルを確認するには、以下のコマンドを使用します。
netsh mbn show profiles interface="Cellular"
これを実行すると、登録されているAPNプロファイルの一覧が表示されます。
新しいAPNプロファイルを作成する
新しいAPNを設定するには、以下のコマンドを使用します。
netsh mbn add profile interface="Cellular" name="myAPN" apn="internet" username="user" password="pass" auth=pap
このコマンドでは、以下のようにAPNを設定しています。
パラメータ | 説明 |
---|---|
name | APNプロファイルの名前 |
apn | 接続先のAPN(例: internet) |
username | ユーザー名(必要な場合) |
password | パスワード(必要な場合) |
auth | 認証方式(pap / chap) |
MVNO(格安SIM)を利用している場合は、プロバイダーが提供するAPN情報を正しく入力する必要があります。
5. モバイルブロードバンドの通信状況をチェックする
モバイルブロードバンドの電波強度や通信状態を確認するには、以下のコマンドを使用します。
netsh mbn show signal interface="Cellular"
このコマンドを実行すると、現在の信号強度(RSSI)や通信状態を確認できます。
例えば、電波が弱い場合はアンテナの位置を変えるなどの対策を検討できます。
まとめ
Windows 11では、netsh mbnコマンドを使うことで、モバイルブロードバンド(携帯SIM通信)を詳細に管理 できます。
特に、以下の点が便利です。
✅ モバイルブロードバンドの状態を確認できる
✅ 接続・切断をコマンド一つで実行可能
✅ APNプロファイルを登録・管理できる
✅ 電波強度や通信状況を確認できる
GUIでは細かい設定が難しい部分もあるため、「netsh mbn」コマンドを活用すれば、より柔軟な管理が可能 になります。ぜひ活用してみてください!
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