Windows 11でスタートメニューを使って検索する際キーワードを入力しているとインターネットの検索結果も表示され純粋にインストールされたプログラムを探しづらい環境になっています。
ネットワークへの通信が不安定だと表示そのものにも時間がかかります。
インターネットの結果が表示されるのを非表示にしたい場合、設定画面から変更する方法だけでなく、レジストリ設定を直接編集する方法やPowerShellスクリプトを使用する方法もあります。
この記事では、これらの方法を使って、より詳細なカスタマイズが可能な手順を解説します。
1. レジストリを使ってインターネット検索結果を非表示にする方法
Windowsのレジストリは、システム設定の詳細なカスタマイズを行うための強力なツールですが、操作を誤るとシステムに不具合を引き起こす可能性があります。
必ず、レジストリを変更する前にバックアップを取ることをお勧めします。
ステップ1: レジストリエディタを開く
- Windowsキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御 (UAC) が表示された場合は、「はい」をクリックしてレジストリエディタを開きます。
ステップ2: レジストリキーを検索
- レジストリエディタで、以下のパスに移動します:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search
- 「Search」キーを選択します。
ステップ3: 新しいDWORD(32ビット)値を作成
- 右ペインで右クリックし、「新規」>「DWORD (32ビット) 値」を選択します。
- 作成したDWORDの名前を「BingSearchEnabled」に変更します。
- 作成した「BingSearchEnabled」の値をダブルクリックして、値のデータを「0」に設定します。これにより、インターネットの検索結果が非表示になります。
ステップ4: 検索をローカルのみで行う
次に、インターネット検索結果を完全に無効にするために、もう一つの設定を行います:
- 右ペインで再度右クリックし、「新規」>「DWORD (32ビット) 値」を選択します。
- 新しいDWORDの名前を「AllowSearchToUseLocation」に変更します。
- 「AllowSearchToUseLocation」の値を「0」に設定します。
これで、スタートメニューで検索した際にインターネットの結果が表示されなくなります。
ステップ5: レジストリエディタを閉じる
レジストリエディタを閉じた後、設定が反映されるようにPCを再起動します。
2. PowerShellを使用してインターネット検索結果を非表示にする方法
PowerShellを使用することで、上記のレジストリ設定をより簡単に自動化できます。
以下は、PowerShellスクリプトを使用してインターネット検索結果を非表示にする方法です。
ステップ1: PowerShellを管理者として開く
- スタートメニューを右クリックし、「Windows Terminal (管理者)」または「PowerShell (管理者)」を選択します。
- ユーザーアカウント制御 (UAC) が表示された場合は、「はい」をクリックします。
ステップ2: PowerShellスクリプトを実行
以下のスクリプトをPowerShellウィンドウに入力して実行します。これにより、上記のレジストリ設定が自動で変更されます。
# インターネット検索結果を無効化
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" -Name "BingSearchEnabled" -Value 0
# 検索結果に位置情報を使用しないように設定
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" -Name "AllowSearchToUseLocation" -Value 0
Write-Host "インターネット検索結果を非表示にする設定が完了しました。"
ステップ3: 設定の確認
スクリプトを実行した後、スタートメニューを開いて検索してみてください。
インターネットからの検索結果は表示されなくなり、PC内のファイルやアプリの結果だけが表示されるようになります。
3. 設定を元に戻す方法
インターネットの検索結果を再度表示したい場合は、レジストリ設定やPowerShellスクリプトを使って、以下のように値を元に戻します。
レジストリでの変更
- 「BingSearchEnabled」の値を「1」に変更。
- 「AllowSearchToUseLocation」の値を「1」に変更。
PowerShellでの変更
PowerShellで以下のスクリプトを実行します:
# インターネット検索結果を再度表示
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" -Name "BingSearchEnabled" -Value 1
# 検索結果に位置情報を使用するように設定
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" -Name "AllowSearchToUseLocation" -Value 1
Write-Host "インターネット検索結果を再表示する設定が完了しました。"
まとめ
スタートメニューの検索結果にインターネット情報を表示させない設定は、レジストリの変更やPowerShellスクリプトを使用することで簡単に実現できます。
これにより、プライバシーの保護や検索効率の向上が期待できます。
どちらの方法を使うかは、ユーザーの好みに合わせて選択してください。
設定変更後は、PCを再起動して新しい設定が反映されることを確認しましょう。
免責規定
この記事で提供される情報は、一般的なガイダンスを目的としており、すべての環境やシステムでの動作を保証するものではありません。
OSのバージョンやリリースによっては、記載されている事が実行できない、または異なる結果をもたらす可能性があります。
また、会社所有のパソコン、スマホ、タブレットなどでは、ポリシーや権限によって実行できない場合があります。
この記事の情報を使用することによって生じる問題や結果について、筆者およびサイト管理者は責任を負いません。
すべての操作は自己責任で行ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!
コメント