1.「新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください」とは?
Windows 11で「ターミナル」や「Windows PowerShell」を開いたとき、
画面のいちばん上に
新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください! (末尾に短いURL付き)

というメッセージが出て、ビクッとした人、多いと思います。
まず結論からいうと、このメッセージは
- 危険なエラーではなく、最新版PowerShellの案内
- 放置しても、いきなりWindowsが壊れるようなことはない
という“お知らせ”の類です。
エラーではなく「アップデートしませんか?」のお誘い
このメッセージが出る理由はシンプルで、
- Windows 11標準:Windows PowerShell 5.1(いわゆる旧世代)
- 最新世代:PowerShell 7 系列
という“2世代”が存在していて、Microsoftとしては
「新しいPowerShell 7のほうを使ってほしいですよ〜」
とアピールしているからです。
なので、表示されたからといって
- ウイルスに感染した
- 変なソフトを入れてしまった
といった心配をする必要はありません。
2.なぜこの警告が出るの?PowerShell 5 と PowerShell 7 の違い
次に、そもそもなぜこんなメッセージが出るのかを整理しておきましょう。
Windows 11標準は「Windows PowerShell 5.1」
2025年時点でも、Windows 11に最初から入っているのは
「Windows PowerShell 5.1」です。
普段、スタートメニューや検索から「PowerShell」と開くと、
この5.1が起動するケースが多いです。
この5.1は長年使われてきた安定バージョンで、
- 古くからの管理用スクリプト
- 社内で運用されている自動化処理
など、まだまだ現役で使われています。
最新世代は「PowerShell 7」
一方で、Microsoftが現在も積極的に開発しているのは
「PowerShell 7」系です。
PowerShell 7には
- パフォーマンス改善
- 新しい構文・演算子
- クロスプラットフォーム対応(Windows / Linux / macOS)
など、5.1にはなかった機能や改善点がたくさん入っています。Microsoft Learn
そのため、Microsoftは公式ドキュメントでも
Windows PowerShell 5.1 から PowerShell 7 への移行を推奨
というスタンスを明確にしています。
メッセージが出る仕組み
この「最新をインストールしてください」メッセージは、
- Windows PowerShell 5.1 を起動したとき
- かつ 最新のPowerShell 7がインストールされていない/古い
ときに表示される“お知らせ”です。
イメージ的には、
「古いブラウザを使っていると“最新版に更新してください”と表示される」
のとよく似た話だと思ってください。
3.最新のPowerShellをインストールする3つの方法
「どうせなら新しいほうを使ってみたい」
「せっかく警告が出ているなら、この機会に更新したい」
という人向けに、初心者でも取り組みやすい3つの方法をまとめます。
インストール後も、Windows PowerShell 5.1は削除されず残るので、
「元に戻せなくなったらどうしよう…」と構える必要はありません。
3-1.方法① Microsoft公式MSIからインストール(手堅いけれど少し手順多め)
Microsoftの公式インストーラ(MSI)を使って入れる方法です。
ざっくり流れだけ紹介します。
- ブラウザでPowerShell 7の配布ページを開く
- 自分の環境に合ったMSI(例:PowerShell-7.x.x-win-x64.msi)をダウンロード
- ダウンロードしたMSIをダブルクリックしてセットアップウィザードを進める
- 途中の「Optional Actions」で
- PATHへの追加
- イベントログ登録
- エクスプローラーへの右クリックメニュー追加
などを選択
- 「Microsoft Updateを使って更新する」項目は、基本的にチェックのままでOK
- インストール完了後、「PowerShell 7-x64」などのショートカットが追加される
英語の画面が多く、少しハードルは高めですが、
もっともオーソドックスで情報も多い方法です。
3-2.方法② Microsoft Storeからインストール(クリック中心で楽)
コマンドが苦手な人は、Windows標準の「Microsoft Store」経由もアリです。
- スタートメニューから「Microsoft Store」を開く
- 検索ボックスに「PowerShell」と入力
- 「PowerShell」や「PowerShell Preview」が出てくるので、好みの方を選ぶ
- 「入手」ボタンを押してインストール
インストールが終わると、「開く」ボタンから起動できます。
この方法も、Windows PowerShell 5.1とは別アプリとしてPowerShell 7が追加されます。
3-3.方法③ wingetコマンドで最新版をインストール(おすすめ)
コマンドに少し慣れている人なら、wingetコマンドが一番楽です。
最新版に追従しやすいのもメリット。
手順(例)
- スタートボタンを右クリック → 「ターミナル(管理者)」を開く
- まず、PowerShellのパッケージを検索
winget search Microsoft.PowerShell
初回は利用規約への同意を求められるので、「Y」などで進めます。
- 正式版のPowerShellをインストール
winget install --id Microsoft.PowerShell --source winget
- しばらく待つとダウンロード&インストールが完了し、メニューに「PowerShell」アプリが追加されます。
プレビュー版を試したい場合は、パッケージIDに「.Preview」を付けるパターンもありますが、
初心者のうちは正式版だけにしておく方が無難です。
3-4.インストール後にバージョン確認
PowerShell 7側で、次のコマンドを実行してみましょう。
$PSVersionTable.PSVersion
7.4.x や 7.5.x など、7系の数字が出ていればOKです。
4.「今は更新したくない」場合の考え方と付き合い方
ここまで読むと、
仕事では今のスクリプトが動いていればそれでいい
会社のPCだから、勝手に新しいものを入れるのはちょっと…
というパターンも多いと思います。
PowerShell 5のままでも動く作業は多い
実際のところ、
- WSLのインストール
- 簡単なコマンド操作
などは、PowerShell 5のままでも普通に実行できます。
大学や企業の解説でも、
WSLのインストールは、PowerShell 5でも7でもどちらでも可能。
無理して7を入れる必要はない。
と書かれているケースもあります。
警告を無視して使い続けるのはアリか?
技術的には、
- メッセージを無視してPowerShell 5を使い続ける
- 本当に必要になったタイミングでPowerShell 7を入れる
という選択肢も、現実的にはアリです。
ただし、
- 新しめのサンプルコードが動かない
- 一部のモジュールや機能が使えない
といった“将来のつまずき”につながる可能性はあります。
長くWindowsを使う予定なら、どこかのタイミングで7系に慣れておくと楽です。
すでに7を入れたのに、まだメッセージが出る場合
よくあるのが、
- PowerShell 7をインストールした
- でも、ターミナルを開くと 相変わらずWindows PowerShell 5.1が既定で起動
- 結果として、また同じメッセージが出る…
というパターンです。
この場合は、
- 「PowerShell 7」という別アプリを直接起動する
- またはWindowsターミナルの「既定プロファイル」をPowerShell 7に変更する
ことで、メッセージとおさらばできます。
既定プロファイルをPowerShell 7に変える例
- ターミナルを開く
- タブの横の ▼ をクリック → 「設定」
- 「スタートアップ」→「既定のプロファイル」で「Windows PowerShell」から「PowerShell」に変更
- 「保存」して、ターミナルを一度すべて閉じる
- もう一度開くと、最初からPowerShell 7が起動
こうしておくと、普段は7を使い、必要なときだけ5を起動、という使い分けがしやすくなります。
5.よくある質問(Q&A)
Q1.この警告は危険なもの?消さないとまずい?
A:危険ではありません。消さなくてもWindowsが壊れることはありません。
中身としては、
- 「あなたのPowerShellは5系です」
- 「7系にアップデートすると、新機能や改善が使えます」
という、単なる案内メッセージです。
Q2.会社のPCで、勝手にPowerShell 7を入れてもいい?
A:会社のルールに従うのが大前提です。
技術的には、
- PowerShell 7は5.1と“並行インストール”される
- 元のWindows PowerShellは消えない
といった特徴がありますが、
セキュリティポリシー的に「勝手なソフト追加NG」という会社も多いです。
心配なら、まずは情シスや上司に一言確認しましょう。
Q3.インストールに失敗したらどうなる?
PowerShell 7のインストールに失敗したとしても、
- 既存のWindows PowerShell 5.1が使えなくなる
- Windows自体が起動しなくなる
といったケースは、通常は考えづらいです。
MSIやStoreアプリのアンインストールも可能なので、
「どうしてもダメなら一旦削除してやり直す」という手もあります。
Q4.どのタイミングでPowerShell 7に移行すべき?
個人的なおすすめとしては、
- これから新しくスクリプトを書くなら7系
- 既存の運用スクリプトが5.1向けなら、いきなり全部を7に変えない
という“ハイブリッド”運用です。
少しずつ7に慣れておくと、
数年後に「もう7系が当たり前です」という世界になったときも慌てずに済みます。Microsoft Learn
まとめ
- 「新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください」というメッセージは、エラーではなく更新の案内
- Windows 11標準の Windows PowerShell 5.1 と、最新世代の PowerShell 7 が並行して存在しているのが背景
- 最新版のインストール方法は
- Microsoft公式MSI
- Microsoft Store
- wingetコマンド(おすすめ)
の3パターンがあり、どれも5.1を壊さずに追加できる
- 今すぐ更新しなくても、PowerShell 5だけでこなせる作業も多いが、
将来を考えると7系に慣れておくと便利 - すでに7を入れたのにメッセージが消えない場合は、
「どのPowerShellを起動しているか」 と
ターミナルの既定プロファイル を確認するのがポイント
PowerShellは、覚えれば覚えるほど“Windowsの裏側”をスマートに操作できる強力なツールです。
今回の警告は、その入口に立ったサインだと考えて、
自分のペースで少しずつ環境を整えていくのがおすすめです。
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